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東日本大震災の直後、アイデア・コンペに提案した構想です。
震災以来、長らく仮設住宅供給の遅れが度々報道されました。
さまざまに複合的な要因があったとはいえ、
仮設住宅建設はいわゆる在来(従来の)工法を用いて「家」を建てる思考のもので、
非常時にありながら地権者の許可やインフラ整備など平時の基準が適用されるものでした。
それが大きな足かせになった面があります。
 
改善策として、国土の余地に緊急避難生活ができるトレーラーハウスを
常備する方法が考えられ、体育館や公民館に避難した人々のもとへ近隣地から
このトレーラーハウスが駆けつければ、少なくとも短期のプライベート空間は確保されます。トレーラーハウスは、移動可能であるため現行の建築法規にも抵触しません。
道路が寸断されない限り早期に居住環境を提供でき、在来工法で建設する仮設住宅より
大幅に時間を短縮できます。
大人4人が寝られるサイズ。日常(平時)はオフィス、子供部屋、趣味室、ミニ集会所、
プレイルーム、倉庫などに使用可能。
1台200万円のものも、大量生産によって価格も下げられましょう。
賛同者、支援者とともにプロトタイプを作りたいと考えます。